当院からのお知らせ

糖尿病と膵がん

2018/03/20

糖尿病というと、失明(糖尿病網膜症による)、透析(糖尿病腎症による)というイメージをお持ちの方が多く、がんとの関連に関してはご存じではない方も多いかもしれません。

日本糖尿病学会が10年ごとに出しております糖尿病患者さんの死因調査によりますと、死因として最多となっているの悪性腫瘍であり、腎不全、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)で亡くなられる方は年々減少しております。

 

糖尿病の方は,大腸がん,肝がん、膵がんなどのリスクが上昇しやすいことが報告されております。

今回取り上げます膵がんは、糖尿病とは縁の深い病気です。

日常診療では、糖尿病の判明を契機に膵がんが発見されたり、糖尿病で通院中の方の血糖管理状態が急に悪くなった場合に発見されるケースが時折見られます。

膵がんは早期発見が難しく、発見されたときには進行がんで手術不可能な場合が多いため他の悪性腫瘍に比べて5年生存率が低いです。

帯広市では、特に男性で膵がん死亡率が高く、全国平均100として

北海道 男/女 125.7 % / 125.2 %

帯広市 男/女 141.5 % / 121.4 %

となっております。 

このような状況もあり,帯広市医師会では、本年より「膵がん早期発見プロジェクト」をスタートさせております。地域の基幹病院との連携のもと、膵がんが疑わしい方を早期に発見して治療に持っていき、生存率向上に結び付けようという取り組みです。詳細は、帯広市医師会ホームページをご覧ください

 膵臓の病気が心配な方は、ご相談いただけると幸いです。


※図の引用文献

SakamotoN , et al.Tohoku J Exp Med 141(Suppl), 1983

坂本信夫ほか.糖尿病 39221-236, 1996

堀田 饒ほか:糖尿病 50(1)47-61,2007

中村二郎ほか:糖尿病 599):6676842016