当院からのお知らせ
血糖コントロールの季節変動に関して
2019/01/30
冬の時期は、ここ十勝地域の糖尿病患者さんの血糖コントロールはだんだん悪くなる季節です.
図は,当院通院中の2型糖尿病患者さんの月ごとの平均HbA1cの推移を示したものですが、2月が一番高くなり、夏場を迎えるにつれ改善するといった変動があります.
(2019年1月はデータ掲載しておりませんが、おそらく悪化しております)
これは北海道に限らず、雪の降る地域では概ね同様にみられる傾向にあります。
冬場のコントロールが悪くなる要因としては
・ 体脂肪率の増加
・ 運動不足(寒さ、雪による外出制限や飲酒機会の増加)
・ 摂取エネルギーの増加(忘年会、宴会など飲酒機会の増加、糖質の摂りすぎ)
といったことが挙げられます.
特にこの地域では、果物(秋口はなし、柿、ぶどうなど、冬はみかんが代表的です)やいも、カボチャなど糖質の多い食物を召し上がる患者さんが多く、我々医療従事者の頭を悩ませる要因となっております.
逆に、これらのこととうまく折り合いをつけていただければ,冬場もそれほど悪化しないということも言えるのではないかと思います.
(図)当院通院中の2型糖尿病さんの開院以来のHbA1cの推移

