当院からのお知らせ

コラムはじめました

2017/06/08

20176月より、院内の掲示板にフットケアの案内をしております。

糖尿病における足の病変の代表的なものとして足の潰瘍,壊疽があり、最悪の場合足の切断に至る場合があります。


わたくしが勤務しておりました帯広厚生病院では、保存的治療に反応せずやむなく切断に至った患者さんが年間5-10例程度おり、そのほとんどが、進行した糖尿病合併症(神経障害、網膜症、腎症)を持っておりました。


「福岡県糖尿病患者データベース研究」によると、糖尿病足潰瘍の年間発症率は0.3%、切断率は0.05%と、海外の報告に比べて10分の1程度だったと報告されており(第60回日本糖尿病学会年次学術集会),糖尿病患者さんに頻繁に起こるものではありませんが,発症による日常生活への悪影響は計り知れないものがあります。


糖尿病足病変は、糖尿病神経障害による感覚鈍麻や血流障害を背景として、外傷や感染症が関与して発症します。平成20年に日本糖尿病対策推進会議から出された報告によると、糖尿病神経障害を有する患者さんは全体の47%であり、そのうち無症状のものが40%であったとされております。また、うおのめやたこ、まめ、ひび割れ、水虫などの外観の異常が多いほど糖尿病神経障害の合併が多く認められました。


足病変を回避するためには、日常生活における熱傷や怪我、たこ、靴ずれの予防及び早期発見、早期治療が必要になります。


糖尿病患者さんのフットケアは、足処置が必要な方の医療者側によるケアもさることながら、足病変予防のためのセルフケアに重点を置いております。


足のことで何か気になることがありましたら、気軽に看護師及び医師に相談いただきたいと思います。

 

相田みつをの作品集『かんのん讃歌』に

 空気の中にいるから 空気を意識しない
 歩くときに 足を意識しない

 

とありますが、糖尿病患者さんの足に関しては、大事に至ってからでは遅いので、ご自身の足をいたわるという気持ちを少しだけ持っていただければと思っております。